偏光レンズは、釣りやスポーツなどのアウトドアシーンにおいてすでに市民権を獲得しており、大きな特徴として、水面のぎらつきやドライブにてガラスの映りこみ等の乱反射を意図的にカットすることにより、目に対しての負担を軽減し、更に見るものをより立体的に見せる効果があります。例えば、ゴルフやスキーではこぶがよく見えるなど,四季を通じて万能に使えるレンズです。
このような偏光レンズは下図のような組み合わせで作られます。
偏光フィルム(携帯電話やノートパソコンの液晶画面に使われています。)は、ブラインドのような構造になっており水平に近い光しかフィルムを通過できません。
こうして乱反射する光を抑えるのです。
よく薄いカラーの偏光レンズがないかと尋ねられますが、ブラインドの隙間が多いとブラインドの役目を果たさないように、ある程度そのブラインドは、密で光を遮る色でなくてはなりません。
透明のブラインドがないように透明なフィルムはなく、必ずフィルムに色(グレー・ブラウンなど)が付いています。
しかし、その濃淡は大して重要ではなく、ブラインド構造がどれだけ密になっているかが偏光レンズの性能を見る上でとても重要となります。
これを数値で表したものが、偏光度(国内では、90%以上を偏光レンズと定義しています。)です。
偏光度と色の濃さはおおかた比例しますので、薄いカラーの偏光レンズは、偏光度が低くなっている傾向があります。
機能的に劣る偏光機能付のレンズを使用して、偏光サングラスとして売られているものもありますが、実際その差は歴然ですから、ぜひその点はこだわって頂きたいと思います。
CR-39偏光はガラスに比べて軽量であり衝撃強度も勝り、価格も比較的安価になっています。しかし目に優しい点では、プラスチックレンズの中では最高といえます。
トライアングラス同様、別途専用カタログを用意させて頂いておりますし、こんな風に見えますといった写真も用意しております。
ガラス偏光は総じてアメリカで好まれ、機能面では表側に色々なカラーレンズを組み合わせることにより性格を持たせることが可能です。
高級なブランドに使用されることが多く、高級感がありミラーコートやレボコート(後に記述しています)を施す事により、ファッション性や機能性を増すことが出来ます。
ガラスレンズがベースですから日常のケアが楽である点は、特筆できます。
ある、釣りの好きな一般ユーザーに「偏光レンズは、酔うレンズなんですね。」と言われたことのあるレンズです。この方は、目印や浮きを見たい時だけかけて、普段は気持ち悪くなるからしないそうです。
上記の例は極端ですが、きちんと作られていないレンズはそう評価されやすいです。成型タイプとベンディングタイプ(板状のレンズに熱をかけてカーブをつける)とあり、後者は上記2つに比べ安価であり、大量生産も可能。前者は、歪みの点でまだメーカーによりグレードも違いますし、高価です。耐衝撃性も高くスポーツ用の一体型のゴーグルなどによく用いられます。素材の特性上、光学的には上記2つのレンズよりも劣りますし、耐用年数も短いです。